「保活」という言葉がすっかり定着しましたが、実際に動いてみると想像以上に大変です。私自身、認可外保育所と小規模保育園の両方を経験しました。その中で学んだこと、感じたことをまとめます。これから保活を始める方や、認可に入れず悩んでいる方に少しでも参考になれば嬉しいです。
妊娠中からできる申請もある
まず驚いたのは、地域によっては妊娠中から翌年度の入園申請が可能なことです。私の住む地域では、前年度の9月に翌年4月入園の一斉申し込みがあり、妊娠中でも申請できました。
実際に申請すると、その時点での仮の点数計算結果を紙でもらえるので、「今の状況でどれくらいの順位にいるのか」を把握できます。仮に入れなかったとしても、翌年度以降の参考になるため、早めに動くのは大切だと痛感しました。
また、私の地域では年度途中の申請も可能でした。重要なのは、過去に申請実績があると翌年度の点数が上がるケースがあること。つまり「入れるかどうかは別にして、申請しておくこと自体に意味がある」場合もあるのです。
我が家の保育園歴
(認可外)企業主導型保育所
- 期間:0歳6か月〜1歳1か月(約7か月間在籍)
育休中に転職が決まり、ワンオペ育児に限界を感じていた私は「少しでも早く復帰しなければ」と思い立ちました。しかし、認可保育園は空きがなく、申し込んでも2か月ほど音沙汰なし…。
そこで、市役所からもらった申込冊子に掲載されていた認可外保育所リストをチェック。自宅や会社の最寄りにはなかったのですが、通勤途中の駅近くに空きのある保育所を発見しました。
見学してみると、これまで候補にしていた認可保育園よりも雰囲気がよく、先生方の印象も◎。園庭はありませんでしたが、近くの公園に毎日出かけている様子で、外遊びも十分でした。
「もう少し後でもいいかな」と迷いましたが、他にも入園希望者がいて、辞退すればすぐに埋まってしまう状況。思い切って入園を決めました。
保育料について
運よく入園できたのは企業主導型保育所。これは「親が必ず働いていること」が条件ですが、園と親の勤務先が契約を結ぶことで保育料が割安になります。
驚いたのは、夫の会社がすでに契約していたため、認可保育園より安い保育料で預けられたこと。これは完全に嬉しい誤算でした。
また、自治体によっては「認可外との差額を補填してくれる制度」もあります。我が家の場合は対象外でしたが、事前に確認しておくと安心です。
認可外でよかった点
- 小規模(定員12人程度)で先生の目が行き届く
- 風邪をもらいにくかった印象
- 送迎時にその日の様子をしっかり聞けた
認可外で大変だった点
- 園の数が少なく、送迎は私のみ。抱っこ紐+荷物で通勤は体力勝負
- 0〜2歳までしか通えないため、転園が必須
- おむつは毎日持ち帰り
- 人員配置の関係で、公式の預かり時間より実際は遅く始まる日があった
(認可)小規模保育園
- 期間:1歳1か月〜現在(在籍2年目)
認可外に通わせつつ、翌年度の認可保育園へ申し込みました。4月入園の1歳枠は「入りやすい」と言われていたため、絶対に逃せません。しかも転職でフルタイム勤務が決まっていたため、入園できなければ仕事に大きく影響する状況でした。
出願状況
- 第1希望:自宅近くの大規模園(就学まで在園可)
- 第2希望:最寄りの小規模園(2歳児まで)
- 第3希望:近隣の小規模園
- 第4希望:駅近の大規模園
面接は第1希望園で受けましたが、点数的にほぼ絶望的…。最低入園点数は「共働きフルタイム+昨年度申請実績」があっても足りないレベルで、保育士枠の子どもでないと厳しい印象でした。
※補足:最低入園点数は市役所に電話すると教えてもらえました。窓口に出向かなくても確認できるので、疑問があればまず電話で聞くのがおすすめです。
結果、我が家は第2希望の小規模保育園に決定。就学まで通えないのは残念ですが、加点制度があり、3歳からの入園は比較的スムーズだと説明を受けました。
保育料について
住民税ベースで計算されるため、認可外より高額に。育休中の収入が反映されていなかった時期は、家計的にかなり大変でした。
小規模園でよかった点
- 先生との距離が近く、送迎時の情報共有も丁寧
- 子ども同士の年齢差を超えて遊ぶ機会がある
- 少人数ならではのアットホームな雰囲気
小規模園で大変だった点
- オムツに名前を書く必要あり
- 毎週布団を持ち帰る手間
- 園が小さいため、風邪などの流行症は蔓延しやすい
まとめ:認可外も小規模も悪くない!
実際に両方を経験して思うのは、「認可に入れないから終わり」ではないということ。
- 認可外には思いがけないメリット(企業主導型で安い保育料など)がある
- 小規模園は手間は多いけれど、先生との距離感や少人数の安心感がある
特に「小規模園に決まって落ち込んでいる」という声をよく耳にしますが、私はそうは思いません。むしろ小規模園から大規模園へ移った先輩ママたちからは「小規模で基盤を作れたのがよかった」と聞くことも多いです。
保活はどうしても点数や運に左右されますが、選択肢はひとつではありません。認可外や小規模を前向きに検討することで、思わぬ良い出会いがあるかもしれません。
どうか皆さんが、ご家庭に合った保育園と出会えますように…!

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